勝てるFX戦略の基本|安定して利益を出す考え方と仕組み

「手法を試しても勝ち続けられない」「トレンドにうまく乗れない」
ーこんな経験はありませんか?

多くのトレーダーが最初に注目するのは「手法」です。
インジケーターの設定、エントリーパターン、利確・損切りのルールなど、細かなテクニックを身につければ勝てると思いがちです。

しかし、実際には「手法だけ」を追いかけても、どの波を狙い、どうトレードするかが決まっていなければ、成績は安定しません。
トレンドに乗れなかったり、入った途端に逆行されたりといった経験を繰り返してしまうのは、戦略という全体像が欠けているからです。

本記事では、トレンドフォローをベースに「戦略」という考え方を整理していきます。
狙う波を意識することで、戦略の再現性を高め、無駄なエントリーを減らすことができます。

FX初心者でも上級者でも、戦略の核である「波のどの部分を狙うか」を理解することで、トレード判断を安定させられます。
この記事を読むことで、自分なりのルールに戦略を落とし込み、順張りトレードの基本を身につける参考になります。

にゃお
にゃお

【この記事はこんな人におすすめ!】

・手法は知っているが全体戦略が定まっていない方

・トレンドに上手く乗れず成績が安定しない方

・順張り戦略を学び、自分のルールに落とし込みたい方

具体的な実践方法については、別記事『勝てるFX戦略ガイド|実践で成果を出す具体例と応用法』で詳しく解説しています。

勝てるFX戦略ガイド|実践で成果を出す具体例と応用法

1.戦略と手法の違いを明確にする

1-1. 戦略とは何か?

戦略とは、トレード全体を貫く「大枠の方針」です。
長期のトレンドを追うのか、それとも短期の揺らぎを取りにいくのか。あるいはトレンドの発生時だけを狙うのか。こうした方針が戦略の中核になります。

  • どの時間軸を基準に相場を見るのか
  • トレンドを狙うのか、レンジを狙うのか
  • 上昇の1波を取るのか、推進の3波を狙うのか
  • 逆張りを中心に組み立てるのか、それとも順張りで伸ばすのか

こうした「相場のどの部分を利益に変えるのか」を定義することが戦略です。
たとえば「日足のトレンド方向に沿って、4時間足で押し目買いを狙う」といった考え方は戦略であり、まだ具体的なエントリーポイントではありません。

戦略を立てることで、自分がどんな状況を得意とし、どこで戦うべきかが明確になります。
逆に戦略がなければ、チャートの動きに振り回され、その場その場で適当な判断をしてしまいがちです。

1-2. 手法とは何か?

手法とは、戦略を具体的に実行するための「細かい手順やルール」のことです。
インジケーターの組み合わせやエントリーの判断基準、利確・損切りの設定などがこれにあたります。

例を挙げると、

  • 移動平均線とプライスアクションを組み合わせたエントリー
  • ダブルトップやトリプルボトムでの反転狙い
  • フィボナッチリトレースメントを利用した押し目買い
  • RSIやMACDを用いたダイバージェンス確認

これらはすべて手法の領域にあたります。
つまり、「どこでどう入るか」「どう決済するか」といった実務的な判断基準です。

1-3 なぜ混同されやすいのか?

多くの人が戦略と手法を混同するのは、目に見えてわかりやすいのが手法だからです。
SNSや動画で「この形になったら買う」という解説を聞くと、それだけで勝てるように感じてしまいます。

FXの手法は、エントリーの判断基準や使うテクニカルのことを指します。
一方で戦略は、手法を組み合わせ、トレード全体の設計を決めるものです。

  • 戦略 … トレードの全体設計(方向性や目的を決めるもの)
  • 手法 … エントリーや決済のための具体的なツールや技術

ここで重要なのは、手法そのものが万能ではないということです。
同じ手法でも、トレンドの序盤と終盤では勝率がまるで違います。
戦略があって初めて、その手法を「どこで使うか」が定まるのです。

たとえば「レンジブレイクを狙う」というのは戦略であり、「移動平均線のクロスで入る」というのは手法です。
戦略を持たずに手法だけを追いかけると、結局「勝ったり負けたり」を繰り返しやすくなります。

手法が「道具」だとすれば、戦略は「地図や設計図」です。
手法だけに頼ると、道具を持っているだけで目的地にたどり着けないのと同じです

にゃお
にゃお

でも、僕も最初は手法に飛びついてました。誰もが通る道なんですよね。

2章 戦略の重要性を掘り下げる

2-1 相場の「波」をどう切り取るか

相場は大きな波の連続で成り立っています。
エリオット波動で言えば、推進波と調整波が繰り返され、その中にもさらに細かい波が存在します。

戦略の本質は、「どの波を狙うのか」を明確にすることです。

  • 上昇トレンドの押し目(3波)を狙う
  • 調整波の終わりで逆張りする
  • レンジ相場の上下限を往復で狙う
  • 長期トレンドに逆らわず、スイングで伸ばす

このように、どの波を狙うかを定義して初めて、トレードに再現性が生まれます。

2-2 戦略がないとどうなるか

戦略があるかどうかで、トレードの安定性は大きく変わります。
戦略があるトレードは、狙う波やタイミングが明確で判断がブレません。
一方、戦略がないトレードでは、手法や勘に頼るため、結果が安定せず損失も増えやすいです。

  • 戦略がある場合
     ・根拠を持って取引できる
     ・負けても「想定内」として次につなげられる
     ・長期的な成績が安定しやすい
  • 戦略がない場合
     ・その場の感覚に頼るため、勝ち負けがバラバラ
     ・感情に振り回されて損失が拡大しやすい
     ・振り返っても改善点が見つけにくい

このように戦略を持つことは、成績の安定化や無駄な取引を減らすための基本条件です。
偶然勝てただけの状態では、短期的には利益を出せても、長期的には必ず不安定になります。

戦略があることで、勝ちと負けを説明できるようになり、改善のサイクルも回せるようになります。

2-3 戦略は「経験+自己理解」から生まれる

戦略は単なる知識ではなく、経験や自己理解から磨かれていきます。

例えば、ある人はレンジ逆張りに強く、ある人はトレンドフォローが得意かもしれません。
その違いは、性格やリスク許容度、分析の得手不得手によって決まります。

戦略を決める時のポイントとしては、次のようなものが考えられます。

  • 勝ちパターンの共通点を見つける
  • 負けパターンを避けるルールを作る
  • 生活リズムに合った時間軸を選ぶ
  • 性格(慎重/積極的、コツコツ/一撃型)に合わせる

また、生活リズムや生活によっても、採用するべき戦略は変わってきます。

  • 朝は忙しい人 → 欧州時間〜NY時間をメインに戦略を組む
  • 損切りを大きく許容できない人 → レンジ逆張り戦略に向く
  • 長くポジションを持てない人 → デイトレで波の一部を狙う

このように、戦略は「自分らしく勝ち続けるための設計図」なのです。
トレードを続けていくうえで、こういった要素は非常に重要な要素となってきます。

にゃお
にゃお

突き詰めていくと、トレーダーとしての哲学とかあり方につながっていく気がします

3章 戦略と手法を結びつける実践的な流れ

3-1 まず「戦う土俵」を決める

手法は戦略を形にするための道具です。
例えるなら、戦略が「設計図」、手法が「工具」です。
設計図がなければ、どんなに立派な工具があっても家は建ちません。

実践において最初に決めるべきは「どこで戦うか」です。
つまり戦略を先に定めます。

  • トレンドを追うのか?
  • レンジを往復で狙うのか?
  • 波の序盤・中盤・終盤、どこを取るのか?

これが明確になって初めて、どんな手法を使うかが決まります。

3-2. 手法を戦略に落とし込む手順

実際の流れを整理すると次の通りです。

  1. 環境認識で全体の波を捉える
  2. どの波を狙うか(戦略)を決める
  3. その波を取るのに最適な手法を選ぶ
  4. エントリー・決済ルールに落とし込む

このステップを踏めば、トレードは一貫性を持ち、再現性が高まります。

にゃお
にゃお

トレンドフォローで3波狙いとふわっと考えるのでなく、相場環境も踏まえて考えましょう

4. 波をどう狙うのか

4-1. トレンドの発生を確認してから入る

僕は波の初動を狙いません。

「頭と尻尾はくれてやれ」という格言のとおり、波の初動を捉えるのは非常に難しいです。
初動を捉える方法がないわけではありませんが、必然的にダマシに多く引っ掛かってしまうので、それを許容しなければなりません。

ダマシを避けるために、僕は終値ベースでトレンドの発生を確認してからエントリーしています。

具体的には、4時間足や1時間足で明確にトレンドが出たときにエントリーします。
これにより、多少出遅れても安定したトレードが可能になります。

波の初動を狙うことも、逆張り戦略を取ることも決して間違いではありません。あくまで僕の戦略として、この記事ではトレンドフォローをベースに解説しています。

4-2.波の一貫した狙い方

相場には様々な波の狙い方がありますが、私の戦略はトレンドが発生した波を確認してから乗る順張り型です。
初動を狙うのではなく、トレンド発生を確認してから入るため、ダマシに合いにくく成績が比較的安定します。

エントリーは、レンジを抜けたローソク足が終値ベースで確定した後、トレンド方向の次の波が明確になった段階で行います。
これにより、根拠のある順張りトレードが可能になります。

僕がエントリー対象とする波には、次のような条件があります。

  • トレンドが発生していること(終値ベースで確認)
  • 自分の戦略に合致した波であること
  • 波の流れに沿った順張りであること

リスクリワード比や勝率は結果論であり、事前に固定的な目標を立てることはしません。
相場環境によって数値は変動するため、条件に合致した波を淡々と狙うことを優先します。

波をどう狙うかという戦略を固めておくことで、トレードの精度は大きく変わります。
押し目や戻りを狙うにせよ、トレンドフォローで乗るにせよ、「自分はこの波をこう狙う」という一貫した方針を持つことが最重要です。

これにより、迷いが減り、結果的に安定した成績につながります。

まとめ:戦略こそがトレードの軸になる

ここまで見てきた通り、手法は戦略を実行するためのツールであり、本当に重要なのは「戦略」です。
戦略があるトレードでは、相場に振り回されず計画的にエントリーできます。
逆に戦略がないと、なんとなく入る判断で損失が増え、成績は安定しません。

FXで勝てない理由の多くは「戦略がないこと」にあります。
勝率やリスクリワード、資金管理などと合わせて考えることで、戦略の精度はさらに高まります。

最後にポイントを整理します。

  • 戦略=「どの波を狙うか」を決める大枠の方針
  • 手法=戦略を実行に移すための道具
  • 戦略 → 手法の順番で組み立てることが再現性につながる
  • 戦略は勝ちパターン・負けパターン・生活リズム・性格を反映して作るもの

そして、最も重要なのは「波のどの部分を狙うか」を明確にすることです。
つまり、「手法探し」から「戦略作り」へと軸を移すことが、安定して勝ち続けるための第一歩です。
戦略を中心に据え、その上で手法を選べば、自分だけの勝ちパターンを作り出すことができます。

戦略の基本を理解したら、次は具体的な応用法に進みましょう。
詳しくは『勝てるFX戦略ガイド|実践で成果を出す具体例と応用法』をご覧ください。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

ゴールデンウェイジャパン(FXTF MT4)