FXでトレードをしていると、「月利は何%くらいあればいいのか」「他のトレーダーはどのくらい稼いでいるのか」と、月利の数字が気になることがあります。
月利5%、10%といった数字を見れば、それが現実的な数字なのか、それともかなり高い水準なのかも気になるところです。
ただ、月利は数字だけを見ても、その大きさを判断するのは難しいものです。
そこでこの記事では、期待値から期待月利を計算する方法を使って、FXの月利について考えてみます。
さらに、一般的な資産運用と比較しながら月利の大きさを確認し、期待月利と実際の月利をどう捉えればいいのかについても考えていきます。
1.FXの月利とは?
月利とは、1か月間のトレードに対する利回りのことです。
例えば、100万円の資金で1か月に4万円の利益が出れば、月利は4%になります。
FXでは「月利5%」「月利10%」といった数字を見かけることがありますが、月利だけを見ても、その数字が大きいのか小さいのかは分かりにくいものです。
2. 期待値からFXの期待月利を計算
2-1. 1トレードの期待値を計算
まずは、1トレードあたりの期待値を計算します。
今回の条件は、
- 勝率:50%
- RR:1.5
です。
期待値は、
0.5 × 1.5 − 0.5 × 1 = 0.25R
となります。
つまり、今回のトレードルールは1トレードあたり0.25Rの期待値を持つことになります。
期待値の詳しい考え方や計算方法については、こちらの記事で解説しています。
2-2. 期待値を利回りに換算
1トレードあたりの期待値が0.25Rだと分かったら、次にそれを資金に対する期待利回りに換算します。
期待利回りは、期待値に資金に対するリスクを掛けて計算します。
今回、1回のトレードで取るリスクは資金の2%とします。
つまり、
1R = 2%
です。
1トレードあたりの期待値は0.25Rなので、
0.25R × 2% = 0.5%
となります。
したがって、今回の条件では1トレードあたりの期待利回りは0.5%です。
2-3. トレード回数から期待月利を計算
ここまでで、1トレードあたりの期待利回りは0.5%と分かりました。
あとは、1か月に何回トレードするかを掛ければ、期待月利を計算できます。
僕自身はスイングトレードなので、実際のトレード回数は月2〜3回程度です。ただし、トレードスタイルの中ではデイトレードをしている人が比較的多そうだと個人的には考えているので、ここではデイトレードを例にします。
週2回前後のトレードを行うとすると、4週間で月8回です。
したがって、
0.5% × 8回 = 4%
となり、今回の条件から計算される期待月利は4%になります。
もちろん、回数が変われば期待月利も変わります。
例えば、
- 月6回 → 期待月利3%
- 月8回 → 期待月利4%
- 月10回 → 期待月利5%
となります。
このように、期待月利は期待値・1回あたりのリスク・トレード回数から計算できます。

期待値があると、トレードを客観的に見られますよね。
3. FXの月利はどのくらい大きいのか?
3-1. 他の資産運用と比較
今回の例では、期待月利は4%でした。
月利4%を単純に年換算すると、4% × 12か月=48%です。
では、この数字は他の資産運用と比べると、どのくらい大きいのでしょうか。
例えば、日経平均の利回りは長期的に年7%程度とされており、2025年までの直近10年間では年率約10.2%でした。近年の株価上昇の影響もあり、直近10年間の数字は長期平均より高めになっています。
同様に、S&P500は過去10年間で年率12.83%でした。
不動産投資の場合でも、一般に年3〜4%程度の利回りが目安とされることがあります。
12か月で割って月利に換算すると、日経平均は長期平均で約0.58%、直近10年間では約0.85%、S&P500は約1.07%です。
こうして比べてみると、今回のFXの期待月利4%という数字は、一般的な資産運用と比べてもかなり大きな収益率であることが分かります。
3-2. 期待月利と実際の月利
ここまで計算した「期待月利4%」は、毎月4%の利益が出るという意味ではありません。
実際のトレードでは、勝ち負けにブレがあります。月によってトレード回数が変わることもあれば、相場環境によって期待値そのものが変化することもあります。
そのため、実際の月利は月ごとに大きくばらつきます。
期待月利は、実際の月利をそのまま予測する数字ではなく、自分のトレードルールから、どの程度の月利が理論上期待できるのかを見るための数字です。
3-3. 期待月利にとらわれすぎない
ここまで計算してきたように、期待値から期待月利を求めることはできます。
期待月利は、計算から導き出した理論値です。自分のトレードの可能性を知る意味では、有効でしょう。
しかし、FXは短期売買なので、トレードスタイルにかかわらず、長期投資と比べればトレード回数は多くなります。その分、勝ち負けやトレード回数によって、実際の月利にはブレが出やすくなります。
そのため、期待月利をそのまま月利の目標にするのはおすすめしません。目標を達成するために無理にトレードしたり、リスクを上げたりすることにつながるからです。
月利については、無理に期待月利に合わせようとせず、実際のトレードを積み重ねた結果として考えていけば十分です。
まとめ
本記事では、FXの月利の意味から、期待値をもとに期待月利を計算する方法まで解説しました。
今回の記事で押さえておきたいポイントは、次の4つです。
- FXの月利は、一般的な資産運用と比べても高い傾向がある
- 実際の月利は、トレード回数や相場環境によってブレがある
- 期待月利は、計算から導き出した理論値
- 期待月利にとらわれすぎない
期待月利を計算することで、自分のトレードからどの程度の月利が期待できるのかを考えることはできます。
ただ、実際の月利にはブレがあり、期待月利と同じような数字になるとは限りません。だからこそ、期待月利にとらわれすぎず、月利は実際のトレードを積み重ねた結果として捉えることが大切です。
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